撮影日時: 2017.10.20
2017.11.03

 

撮影場所:
米沢市上杉博物館
埼玉県立歴史と民俗の博物館

日本に再び刀ブームを巻き起こしたPCブラウザ&スマホ向け刀剣育成シミュレーションゲーム『刀剣乱舞-ONLINE-』（DMM GAMESとニトロプラスの共同制作）。筆者も審神者（さにわ）*1の一人であることから、このウェブマガジンがスタートする前から刀剣たちの聖地巡礼は興味があり、ようやく第１弾にこぎつけました。

審神者*1.....元来、古代神道の祭祀に置いて信託を受け、神意を解釈して伝える者のこと言うが、オンラインゲーム内においてはプレーヤーを指す。

image model画像提供：星月夜々 

日本刀たちとの対面は一期一会。期を逃せば刀によっては一生お目見えも叶わない貴重な代物ばかり。そんななか運よくチャンスが巡ってきたのが上杉家の名刀、五虎退と『刀剣乱舞-ONLINE-』では今年の７月に実装されたばかりの新キャラ、謙信景光。

まずは刀たちと上杉家との出会い、そして今をご紹介しましょう。
「五虎退」
1559年、当時越後春日山城にいた上杉謙信が足利義輝の要請を受け上洛した際に京都の正親町天皇より拝領。謙信より養子の景勝へ、謙信景光と共に受け継がれることに。
1601年、景勝が関ヶ原の戦いで領地を削られ、米沢城へ入城したことから五虎退も謙信景光と共に米沢に入ります。
その米沢城本丸跡は現在、上杉神社の境内となっています。また上杉家伝来品でもある五虎退は上杉謙信を祀る上杉神社に奉納され、現在は上杉神社横に建てられた米沢市上杉博物館にあります。

そう！！だから米沢市上杉博物館で特別展示が行なわれたんです！

五虎退は異名で本来の名は重要美術品「短刀　銘　吉光」。足利義満の遣明使として明に渡った役人が荒野で５匹の虎に襲われたとき、この短刀で追い払ったことが由来と言われています。『刀剣乱舞-ONLINE』ではキャラクターの周りに５匹の虎がいますが、そこから取ったのでしょう。

「謙信景光」
大河原時基の注文で製作されて後、上杉家に伝来。上杉謙信より養子の景勝へ五虎退と共に受け継がれるが、1601年、景勝の米沢城入城と共に米沢へ。戦後、刀剣愛好家の岡野多郎氏が上杉家より譲り受け、1993年には埼玉所有となり現在、埼玉県歴史と民俗博物館が所蔵しています。

国宝「短刀　銘　備州長船住景光/元享三年三月日」。上杉謙信が愛用し、帯刀していたことより「謙信兼光」と呼ばれるようになったとか。また正確に元享三年三月日と作刀年がわかる貴重な一振。" 片落（かたおち）互の目 " という新たな作風、また刀身の表に「秩父大菩薩」、裏に大威徳明王の梵字「キリーク」が掘られています。埼玉県立歴史と民俗の博物館では謙信景光に限り、「写」が展示されていることからショーケースの外側から刀とパネルが撮影できます。

最後に限定グッズをご紹介。
 
五虎退（裏面は謙信景光）のクリアファイルと五虎退刀身のポストカード、謙信景光のポストカードは米沢市上杉博物館にて購入
謙信景光のクリアファイルと缶バッジは埼玉県立歴史と民俗の博物館にて購入

埼玉県立歴史と民俗の博物館では１２月１０日（日）まで特別公開。謙信景光「写」やパネルが撮影できる刀剣ファン必見の今回の展示、ぜひご覧いただき、思い出のグッズも手に入れてほしい！！

【開催情報】
●埼玉県立歴史と民俗の博物館
開催期間：2017年１１月３日（金・祝）〜１２月１０日（日）
開館時間：午前９時〜午後４時３０分　＊入館は閉館の３０分前まで
休館日：月曜日
アクセス：東武アーバンパークライン（野田線）大宮公園駅下車　徒歩５分（駅を出て、わかりやすい看板の案内通りに行けば着きます）
HP：http://www.saitama-rekimin.spec.ed.jp/

●公益財団法人　佐野美術館
開催期間：201８年１月７日（日）〜２月１８日（日）
開館時間：午前１０時〜午後５時　＊入館は閉館の３０分前まで
休館日：木曜日（祝日の場合は閉館）
アクセス：JR三島駅南口より・・・伊豆箱根鉄道線で、三島田町駅下車　徒歩３分
HP：http://www.sanobi.or.jp/
＊佐野美術館での謙信景光は写しの展示ではないため、撮影不可

 

 

「五虎退」刀身画像掲載ご協力
・米沢市上杉博物館 様
・上杉 様